僕には、昔から日記をつける習慣があります。
その日感じたこと――たとえば、腹が立ったこと、嬉しかったこと、ふと思ったことなどを、自由に書き綴るスタイルで続けていました。
「感謝」を書くと成功する?
あるとき、母親からこんなことを言われました。
「日記を書くなら、“感謝したこと”を10個書くと、人生がうまくいくよ。」
最初は半信半疑でしたが、「ありがとう」と思った出来事を毎日書くようにしてみました。
- おいしいご飯が食べられてありがとう
- 早起きできてありがとう
- 今日も天気がよくてありがとう
そんなふうに、なんとなく「よかったな」と感じたことを感謝に変えて記録していたのを覚えています。
それが、だいたい半年前の話です。
習慣がすべて止まった
ここ2ヶ月ほど、正直かなり落ち込んでいました。
仕事では失敗が続き、自分の思い通りにいかない日々が続いていたからです。
それまで毎日続けていた、早起き・瞑想・運動・日記もすべてやめてしまいました。
新しいことを始めても、うまくいかない。
このブログも、最初は「面白そう!」と思って始めたけれど、だんだん「めんどくさい」という気持ちが勝って、更新が止まりました。
これまで僕は「人生なんとかなる」でやってきたタイプです。
でも、そんな自分でも「人生ってこんなにうまくいかないんだ」と、初めて思いました。
正直、少し“絶望”のような気持ちにもなっていました。
気持ちが前向きになったきっかけ
そんな僕の気持ちを大きく変えてくれた出来事があります。
それは、2024年6月9日に行われた
AK-69のライブ「69 -My G’s in YOKOHAMA ARENA-」です。
18歳の頃にHIPHOPに出会い、AK-69というアーティストに心を奪われました。
そこから約10年、ずっと彼の音楽に背中を押されてきました。
ライブ自体は2年ぶり。
当日は天気も悪く、僕自身も気分が沈んでいて、正直行くのも少し面倒に感じていました。
でも――
ライブが始まった瞬間から、その気持ちは吹き飛びました。
久しぶりに心が震えるライブで、終わったあとは
「やってやるぞ」というエネルギーが湧いてきました。
そこから少しずつ、止まっていた習慣が戻ってきたんです。
感謝を「心」で感じた出来事
その後、僕が「感謝」というものを本当の意味で理解した瞬間がありました。
きっかけは、ある出来事と1本の動画でした。
ある日、僕のパートナーが海外旅行へ行くことになりました。
「治安のいい国だから楽しんでくるね!」と明るく言っていた彼女を、僕は少しかっこつけて「いってらっしゃい」と送り出しました。
旅行は3日間。
事前に「現地では連絡が取りづらいよ」と言われていたけれど、やっぱり不安で仕方がなかった。
- ちゃんと楽しめてるかな
- 危ない思いしてないかな
- トラブルに巻き込まれていないかな
2日目になると、その不安はピークに。
そんなときに出会ったのが、ひすいこたろうさんの名言セラピー動画でした。
不思議なおばあちゃんに教えてもらった運の秘密
その中で語られていたのが「祈り」の大切さ。
僕はその瞬間、ハッとしました。
今の僕にできることは、「祈ること」しかないんだ――そう思って、
手を合わせて、心の底から祈りました。
「僕がどうなってもいいから、彼女が無事に帰ってきますように。
神様、おばあちゃん、おじいちゃん、ひいおばあちゃん、お願いします。」
「無事でいてくれてありがとう」
祈りを捧げたその翌朝も、僕は祈りを続けました。
そして――
3日目の夜、帰国の連絡が入りました。
その瞬間、自然と涙が出てきて、
心からこう思いました。
「無事に帰ってきてくれて、ありがとう。」
このとき、初めて心の底から「ありがとう」を言えた気がします。
「当たり前」は当たり前じゃない
この出来事をきっかけに、僕は気づきました。
- ご飯を食べられること
- 朝、目が覚めること
- 大切な人が、今日も無事でいること
どれも「当たり前」のようで、当たり前じゃない。
以前の僕は、「感謝を10個書く」と言われても、「とりあえずよかったこと」を並べていました。
でも今は、「本当にありがたい」と心から思えることが増えた気がします。
最後に
感謝について、僕はまだすべてを知ったわけじゃありません。
だけど、今回の経験を通して、「当たり前」にこそ感謝したいと心から思えるようになりました。
これからも日々の中で、
「ありがとう」をちゃんと感じて、生きていきたい。
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