🧑🏫 本の基本情報と著者紹介
書名:ベンチャーの作法
著者:高野秀敏(たかの・ひでとし)
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2024/11/27
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本書では、華やかに見られがちなベンチャーの裏側や、現場で必要とされる具体的な「作法=動き方」にスポットを当て、等身大でリアルなキャリア論を語っています。
✍️ 刺さった一文
「ファーストペンギンは経営者のために存在している。
結果を出して評価されるのは、セカンドペンギンである。」
この一文を読んだ瞬間、過去の自分が頭をよぎった。
あのとき、この視点を持って働けていたら――
そんな後悔と気づきが同時に押し寄せてきた。
📘 本との出会い・読む前の心境
今、僕は働いていません。
でも、これまでずっとベンチャー企業で働いてきました。
正直に言えば、「ベンチャー=がむしゃらに頑張る場所」くらいの感覚で、深く考えたことはありませんでした。
起業家の情熱やスピード感に巻き込まれるように働きながら、
自分が何をすべきか、本当の意味では見えていなかった気がします。
そんな中で出会ったのが、この本――『ベンチャーの作法』でした。
💡 読んで気づいたこと
この本は、単なるビジネス書でも、起業ノウハウ本でもありません。
「現場で、何を見て、どう動くべきか」
その問いに、実際のベンチャー経験をもとにリアルに答えてくれる、とても誠実な本です。
とくに心に残ったのが「セカンドペンギン」の話。
最初にリスクを取って飛び込む“ファーストペンギン”は経営者。
それに続き、現場で成果を出していくのが“セカンドペンギン”。
目立たないかもしれないけど、組織が動き出すのは、セカンドペンギンが現れてから。
この視点を持たずに、僕はこれまで「がんばってるつもり」で働いていたんだなと気づかされました。
✅ 読後の行動(ToDo)
- 次に働くときは、「誰に続くか」をまず明確にする
- 経営者の意図を受け取り、現場で体現する姿勢を持つ
- 評価されるのは“目立つ人”ではなく、“結果を出す人”だという原点を忘れない
🧠 印象に残った一文の深掘り
「ファーストペンギンは経営者のために存在している。
群れを引きつけ、組織を動かすのはセカンドペンギンだ。」
これまで僕は「目立たないとダメだ」と思っていた。
でも、そうじゃなかった。
「最初に動いた誰か」の意図を理解し、
それを信じて、自分も飛び込む。
そして現場で結果を出して、周囲の信頼を勝ち取る。
セカンドペンギンは、決して二番手じゃない。
組織を“動かす人”だ。
この一文が、自分の中の働く意味を変えてくれた。
🌟 本の魅力
- 現場目線で書かれており、理想論に走っていない
- セカンドペンギンや現場人材の価値にスポットが当たっている
- 実例が具体的で、抽象論に終わらない
- コンパクトで読みやすく、3日で一気に読めた
👤 おすすめしたい人
- ベンチャーで働く若手社員、またはこれから働きたい人
- 「自分って必要とされてるのか?」と感じたことがある人
- 起業以外の形で“挑戦”したいと思っている人
- ナンバー2・No.3の立場に悩んでいる中堅層
🧾 まとめ
『ベンチャーの作法』は、かつてベンチャーで“なんとなく頑張っていた”僕に、
**「次は、ちゃんと考えて動こう」**と前を向かせてくれた一冊でした。
次に働くときは、この本で得たセカンドペンギンの視点を、ちゃんと胸に置いておきたい。
経営者じゃなくても、起業しなくても、
「信頼されて、動かせる人」にはなれる。
この本が、それを教えてくれました。
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