ADHDと診断された僕の困りごとと向き合い方

自分のアウトプット

「ADHDです」って診断されたとき、
正直ちょっと驚いたんです。

というのも、僕はずっと「自分はASD(自閉スペクトラム症)寄りかも」と思っていたから。
実際、LINEのやりとりで細かい言葉のニュアンスが気になったり、
文字通りにしか受け取れなかったりすることが多くて、
「これはASDの特性っぽいな」と自分なりに感じていました。

でも、診断の結果はADHD。
「えっ、そっちなんだ」と思ったけど、
よく考えたら昔から、忘れっぽい・じっとしていられない・考える前に行動してしまう――
そういう“ズレ”は確かにあった。

なんでそうなるのか、なんでできないのか、ずっと不思議だったけど、
診断を受けて初めて「あ、これ特性だったんだ」と納得できました。

今回はそんな僕が、ADHDの診断を受けてから気づいた
「ちょっと困ること」と「ちょっと笑える日常」を、ゆるく書いてみようと思います。

ADHDと診断された人も、そうかもしれないと悩んでいる人も、
「あるある!」と共感してもらえたらうれしいです。

🏥 診断を受けたときのこと

実は僕、ずっと「ASD(自閉スペクトラム症)っぽいな」と思っていました。
LINEのやり取りで誤解されたり、文字のニュアンスが伝わらなかったり、
“そのまま受け取りすぎる”ことが多かったからです。

でも実際に発達検査(WAIS-Ⅳ)を受けて、結果は意外なものでした。

僕の結果は、こういうタイプ

  • VCI(言語理解):高い
  • PSI(処理速度):高い
  • PRI(知覚推理):低め
  • WMI(ワーキングメモリ):低め

いわゆる「凸凹凹凸タイプ」です。

この結果を見て、納得できたことがたくさんあります。

  • 一度理解したことは素早く処理できる(処理速度が速い)
  • 言葉の意味を掴むのは得意だけど、会話を覚えて処理するのが苦手
  • LINEでのやり取りで「え、そんな意味じゃなかったのに…」となることが多かったのも、
    WMI(記憶+操作)の弱さから来ていたのかもしれません。

「ASDかと思っていたけど、ADHD傾向が強かった」
これは僕にとって意外な事実でしたが、
知ることで自分のクセや得意・不得意を受け入れられるようになった気がします。

🧠 ちょっと困る、僕のADHDあるある

■ ① 何も考えずに突発的に行動してしまう

あとで「あれ、なんでこれやったんだろ?」って自分でも思うような行動をしてしまうことがよくあります。
予定を入れたあとに、別の予定も入れちゃって「かぶってるじゃん!」って気づくのはあるある。
自分の中で一瞬で決断してしまって、止まれない感じ。

■ ② 衝動が抑えられない

我慢するのがとにかく苦手。
抑えようとしても、頭の中で「今やらなきゃ損だ!」みたいな謎のテンションが走ってしまう。
無理やり抑えると、今度はストレスがどんどんたまっていって後で爆発しそうになる。
「なんでこれくらい我慢できないの?」って言われるのが、一番しんどい。

■ ③ じっとしてるのが苦手

静かな会議、電車の中、勉強机。
頭では「今はちゃんと座っておこう」ってわかってても、体がうずうずして落ち着かない。
貧乏ゆすりやペン回し、スマホをいじりたくなる衝動も常にある。

■ ④ 興味が目移りしてしまう

さっきまで「これ絶対やる!」と思ってたのに、数時間後には別のことに熱中してる。
いろんなことに好奇心があって、どれも面白そうに見えてしまうけど、
ひとつに集中するのが苦手で、全部が中途半端になってしまうのがつらい。

■ ⑤ 熱しやすく、冷めやすい

めちゃくちゃやる気が出たと思ったら、翌日にはもう興味が薄れてる。
新しいことを始めるときのエネルギーはすごいけど、続ける力が追いつかない。
「飽きっぽいね」と言われるたびに、「そうなんだけど…そうじゃないんだよ…」ってモヤモヤする。

頑張ってないわけじゃない。
むしろ、自分なりに全力なんだけど、まわりのペースと合わないことが多い。
だからこそ、工夫したり、ひとつずつ受け入れようとしてる毎日です。

🤣 ちょっと笑える、でも今思えば“僕らしい”話

ADHDの特性は、時に困ることもあるけど、
ときには「勢い」と「即行動力」に変わることもあります。

■ タイ行きの衝動、即決即旅立ち

18歳のとき、先輩から「タイってめっちゃ面白いよ」という話を聞いて、
「えっ、めっちゃ面白そう!」と思った2週間後には、僕はもう日本を旅立ってました(笑)

よく言えば行動力、悪く言えば無計画。
でも不思議と、「やばい」と思った記憶はあまりないんです。
あの時はただ、「今行かなきゃ絶対後悔する」と感じたから、それだけでした。

■ 洋服屋になったきっかけも、やっぱり“衝動”

20歳の頃は、ダーツバーで働いていました。
でももともと服が好きで、服飾の専門学校にも通っていたんです。

ある日ふと「やっぱり洋服屋で働きたいな」と思って、
次の日には店長に退職の相談をしていました。
次の仕事はまだ決めてなかったけど、「動かないと気がすまなかった」。

そしてその翌日にはアパレルショップの面接へ。
結果、無事に採用されて、今思えば完全に“結果オーライ”。

思い返すと、どれも「普通ならもう少し考えてから動くでしょ」って話ばかり。
でも、僕にとっては「今この瞬間を逃したくない」が一番強いエネルギー。
ADHDの衝動性は、時にトラブルも呼ぶけど、こうやって人生の転機にもなることがあります。

まとめ|“ちょっと困る”も“ちょっと笑える”も、ぜんぶ僕

ADHDの診断を受けて、
「ああ、だからだったのか」と思えることがたくさんありました。

人より忘れっぽいし、落ち着かないし、
衝動で動いてしまって後悔することもある。
でもその衝動が、思いがけず自分を前に進めてくれた瞬間も、確かにある。

「困ったこと」は日々あるけど、
だからといって、自分がダメだとか、劣っているわけじゃない。

それが“僕の特性”であって、
その特性とどう付き合っていくかが、これからのテーマなんだと思います。


ADHDで生きる毎日は、ちょっと不便で、ちょっと笑えて、
でも案外、悪くない。

もしこの記事を読んで、
「わかる」「ちょっと似てるかも」と思ってもらえたら、うれしいです。

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